カメラを買い替えるペース

知見

僕は今までレンズ交換式のカメラを4機種3メーカー使ってきた。
下記がその一覧である。

ニコン D50
ソニー α7II
ライカ CL
ライカ SL2-S(現在運用中)

この度、LEICA SL3-Sの発売に伴い僕のSL2-Sは生産が終了した。
SL2-Sは発売日に購入したため、もう4年以上使用している。
後継モデルの発表により気になる点の一つとして、故障や破損が発生した場合の修理対応の可否がある。
しばらくの間は問題ないと思っているが、それがいつまでなのか気になったため、修理可能期間や補修部品の保有期間を調べた。
ついでなので、他のメーカーも調べてみたのでまとめておく。
今回の記事は他にも増して個人的な備忘録の向きが強いため、少々退屈かもしれない。

LEICA SL2-S | LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6(S-R2060)

各メーカーの修理対応の期限(当ブログ調べ)
ライカ
 不明
キヤノン
 機種により異なりWebサイトで修理の期限が確認可能
 ※12年前に発売されたEOS6Dや10年前のEOS5Dsの記載を確認。
ニコン
 機種により異なりWebサイトで修理の可否が確認可能
 ※11年前に発売されたD610やD810、9年前のD5とD500の記載を確認。
ソニー
 7年
富士フイルム
 7年
OMデジタルソリューションズ
 7年
パナソニック
 8年

国内のメーカーはすぐに調べがついたが、なぜかライカは明確な情報にたどり着くことが出来なかった。
人伝に聞いたところによると、ライカ本社に補修部品がある限り修理対応は可能であるらしい。
でも、それはドイツだろう。一体何日かかることやら。時間も掛かるし、金額も高いだろうな。
そもそもドイツへの輸送は船便と陸路のはずだ。
大気の上を飛行する空輸では、降り注ぐ宇宙線の影響によりCMOSイメージセンサーがダメージを受けてしまい、最悪の場合、画素欠陥が発生する。
アルミニウムやマグネシウムの強固な筐体に守られてはいるが、肝心のCMOS受光面があるレンズマウント側は、宇宙線に対しての防御は無しに等しいプラスチックのボディキャップ一枚のみである。
これでは容易に貫通してCMOSへ到達してしまう。

LEICA SL2-S | LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6(S-R2060)

話が逸れた。
もし仮に他メーカーを参考にライカの補修部品の保有期限を7年と仮定すると、2032年までとなる。
SL2-Sは2020年の年末に購入しているので、修理費さえ払えば合計12年近く運用出来ることになる。
時計やオーディオ製品ならば、たとえメーカーの修理対応期間が終了した後でも修理業者等が代行してくれる場合があるが、デジタルの塊であるミラーレスカメラはそうはいかないだろう。
修理対応期間がまだ残っているうちに今後を考え始めなければならないな。

カメラを買い替える頻度は人により様々だろう。
頻繁に買い替えて色々なメーカーのカメラに触れる人もいるだろうし、後継モデルが出たらそれに買い替える人もいるだろう。
自分の中で期間を決めている人もいれば、壊れるまで10年以上使い続ける人もいる。
つい先日、近所を撮影徘徊していたところ、ニコンD700を持った写真撮りとすれ違った。
こちらが自転車だったことと、その写真撮りが撮影に没頭しておられたことから声を掛けることはしなかったが、よもや2025年にD700使いを目撃するとは思わなかった。
D700は2008年7月の発売だから16年以上前のカメラだ。
記録媒体はコンパクトフラッシュカードである。
新品を購入してずっと使っているのか、中古で入手したものを使っているのかはわからない。しかし、2025年現在でも故障なく運用出来ていると、カメラは撮影道具のひとつであると言い張る僕でも、多少愛着が湧くのかもしれない。

僕の買い替え頻度は、意識しているわけではないがおおよそ4年だ。
D50はコンパクトデジタルカメラと併用して使っていたため、第一線を退くタイミングがおぼろげではあるが4年と少し使ったと思う。
その後、しばらくのブランクを経て使ったソニーα7IIは4年半で手放し、CLは4年で手放した。
現在運用しているSL2-Sは既に4年が過ぎている。
この先どうしようかと考え始めているのだが、現状に大きな不満が無い。

LEICA SL2-S | LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6(S-R2060)

近年のミラーレスカメラは、デジタル一眼レフカメラ全盛時代と比較してモデルチェンジのサイクルが長くなったと思う。
様々な理由があるが、概ね下記の点が強いと思う。

・よりデジタル部品の割合が多くなったことで、ファームウェアの更新により機能改善や機能付加が容易になったためアップグレードにより製品寿命を長く維持できるようになった。

・いまだにコロナ禍の半導体不足の影響が残っているため、新しい半導体部品の入手性が悪く次期モデルの開発に時間を要するようになった。

・現代のカメラの完成度が高く一定のラインまで成熟したため、進歩のスピードが遅くなった。

ナドナド、理由は意図したこととそうでないことが絡み合っているが、近年の次期モデルは、デジタル一眼時代と比べて進歩の歩幅も大きくなったと感じる。

なお、先日発表されたSL3-Sへの変更は考えていない。
次のカメラはライカではなく別のメーカーにしようかと考えている。
SL3-S非常に魅力あるカメラだと思うが、バッテリライフが大幅に短くなったことが、僕にとってクリティカルに残念なポイントとなったため、買い替えようという考えに至らなかった。
これまでにライカはCLとSL2-Sを使った。
カタログやスペック表に現れない良い点や悪い点も見えたし、別のメーカーのカメラを使ってみたいという好奇心もある。

いま所有しているレンズはMマウントレンズ2本とLマウントレンズ1本であり、Mマウントレンズ2本はそのまま使い続ける予定だ。
RAYQUALからマウントアダプタが豊富に出ているので、フルサイズセンサー以下であればどのメーカーのミラーレスカメラでも対応可能だ。
Mマウントレンズは電子接点が無いので機能の制限がない。
なお、Lマウントレンズは1本しか所有していない。
LUMIX S 20-60mmだ。
ここ最近の出番はあまり多くないので変わりの標準域のズームレンズがあれば何でもよい。
だが、この先シグマの20mmF1.4 DG DN Artを使ってみたい希望がある。
そうするとLマウントのままかEマウントとなるが、ソニーはもう使いたくない。
ならば、パナソニックかシグマとなるが、個人的にはニコンが気になっている。
将来出てくるであろうZ8IIが800g前後になってくれたら大いに揺れると思う。
でもシグマのレンズが使えないんだよなぁ。

LEICA SL2-S | LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6(S-R2060)

SL2-Sに感じている大きな不満点は、920gの重さとカタログ値で510枚のバッテリーライフである。
それ以外は画質を含めて満足しているので、大きく心を揺さぶられるカメラが出てくるまでもう少し使っていきたいと思っている。